池山洋子ピアノリサイタル
会場:東京文化会館小ホール
日時:2011-10-02 14:00-16:00
私はこの方を全然知りませんが、スケジュール的に都合が良かったのと、チケットが安かったので(2,500円)行ってみました。むしろ電車代が痛い…。
前半は、モーツァルト「幻想曲」、ベートーベン「テンペスト」、リスト「オーベルマンの谷」。文学を題材にした曲というコンセプトのようです。特にリストは好きなので期待していましたが、全体的に堅苦しい演奏でした。はっきり言って物足りない。やはりこれだけタイプの違う曲を短期間で仕上げるのは難しいようです。
後半はシューマンの「クライスレリアーナ」全曲演奏。前半とは別人のような素敵な演奏でした。シューマンの持つメランコリックな美しさを、抑制の利いたタッチで聴かせてくれました。演奏者本人がシューマンが好きなのではないでしょうか。押し付けがましくなく、退屈でもなく、すんなりと心に沁みてきました。爽やかに弾き終わったあとアンコール2曲。ここでも「トロイメライ」は、しっとりとした情感が伝わって来ました。
全体を通じて、随所にハッとさせられるタッチで聞かせてくれるものの、淡白な印象を受けました。後半のシューマンは良かったので、コンセプトなどにこだわらず、好きな曲をのびのび弾いて、個性を磨いたほうが良いのではないか、と素人ながら思いました。もっと訴えかけるものがほしいです。
最後に、小ホールは640席ということですが、空席が目立ちました。自由席だし当日券もあるようです。チケットも手頃だし、池山さんに限らず、若手ピアニストの演奏会にはこれからも行ってみようと思います。
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